昭和56年

年次経済報告

日本経済の創造的活力を求めて

昭和56年8月14日

経済企画庁


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第II部 日本経済の活力,その特徴と課題

第3章 世界に生かされ,受け入れられる日本経済の活力を求めて

日本経済は高度成長を達成し,石油危機後も先進主要国に比し相対的に良好なパフォーマンスを示してきた。

そして日本経済の世界経済に占める地位もますます高まっている。しかし,他方,国際経済社会の動向には不確実な要因が多い。こうした中で日本経済は,自由貿易体制を守り自らの活力を世界の中でいかに生かし,いかに受け入れられるものとするかという問題に直面している。こうした観点からみて,次の3点が今後の国際経済関係において重要な課題といえる。

第1は,対米,対ECなど対先進国関係において貿易摩擦が発生しており,これにいかに対応するかという課題である。

第2として,非産油発展途上国,とくに低所得国との所得格差がますます拡大しつつあるという状況の中で,わが国がこれらの国の経済発展にいかなる形で協力していくべきかという課題が一層重要になっている。

第3に,70年代後半からわが国をめぐる金融の国際化が急テンポで進んでおり,これが国内の金融政策や金融制度にいかなる影響を及ぼすか,そして,世界経済における日本の金融的役割をどう考えるかという課題である。


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