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産業動向

平成12年12月


産業動向の推移


概  況

 我が国産業の最近の動向について次のような特徴がみられる。

(1)半導体集積回路が需給ひっ迫状況の緩和から好調から堅調になり、また、輸出の減少から化学(石油化学)、自動車がそれぞれ堅調から横ばい状況となった。一方、企業の設備投資や情報化投資の増加などから工作機械、情報サービスがそれぞれ堅調から好調となり、また、海外旅行の増加によって旅行が横ばい状況から堅調となった。この結果、最近の産業動向は、一部に輸出の鈍化等の影響がみられるものの、引き続き多くの業種が堅調又は好調であり、全体としては、自律的回復に向けた動きが続いている。

(2)製造業をみると、

 素材型産業では、鉄鋼、紙・パルプは堅調に推移し、化学(石油化学)が堅調から横ばい状況となった。

 加工組立型産業では、工作機械が堅調から好調となった。通信機器は堅調に推移し、半導体は好調から堅調となった。産業機械、コンピュータ関連機器、家電は横ばい状況が続いており、自動車が堅調から横ばい状況となった。建設機械は低調に推移している。

(3)非製造業をみると、

 広告は好調に推移し、情報サービスが堅調から好調となった。国内貨物、リース、電力は堅調に推移し、旅行が横ばい状況から堅調となった。外食は横ばい状況が続いている。建設・住宅は低調に推移している。

 

 鉄鋼は堅調に推移している。これは、内需の増加傾向等を背景に、粗鋼生産が引き続き高水準となっており、また普通鋼鋼材の国内出荷の増勢に力強さがみられるからである。ただし、輸出の減少傾向等から粗鋼生産の伸びは鈍化している。

 化学(石油化学)は堅調から横ばい状況となった。これは、汎用樹脂についてみると、国内出荷は堅調であるものの輸出が大幅に減少しており、この影響によりエチレンの生産が減少しているからである。

 紙・パルプは堅調に推移している。これは、生産、出荷が堅調に推移しており、また在庫が板紙で適正水準を上回るものの、紙ではおおむね適正水準となっているからである。

 一般機械では、産業機械は横ばい状況が続いている。これは、受注について、低水準であった前年に比べて増加傾向にあるからである。工作機械は堅調から好調となった。これは、受注について、内需を中心に増加が続いているからである。建設機械は低調に推移している。これは、出荷について、依然として減少基調にあるからである。

 産業用電気機械・電子部品では、半導体集積回路は、好調から堅調となった。これは、需給のひっ迫状況の緩和により、半導体価格が下落するなど、直近では出荷金額に増勢鈍化の兆しがみられるからである。コンピュータ関連機器は、横ばい状況が続いている。これは、周辺装置等が低調に推移しているものの、パソコンが好調に推移しているからである。通信機器は、堅調に推移している。これは、携帯電話が好調に推移していることに加え、電子交換機が増加しているからである。

 家電は横ばい状況が続いている。これは、生産は増加傾向にあり、国内出荷(台数ベース)は総じて底固いものの、輸出は伸びがやや鈍化したからである。

 自動車は堅調から横ばい状況になった。これは、国内販売(新車新規登録・届出台数)が増加傾向にあるものの、完成車輸出がこのところ前年を下回っているため、生産がおおむね横ばい状況にあるからである。

 建設・住宅は低調に推移している。これは、住宅はマンション着工が堅調であるもののやや弱い動きとなっており、民間工事や非居住用建築についても増加傾向から一進一退となっていることに加え、公共工事についても着工が前年に比べて低調な動きとなっているからである。

 運輸・旅行では、国内貨物輸送は、堅調に推移している。これは、主力の一般トラックで生産及び消費関連貨物を中心に荷動きがみられることにより、このところ増加しているからである。旅行関連は、横ばい状況から改善し堅調となった。これは、国内の団体旅行、修学旅行は減少しているものの、海外旅行が増加しているからである。

 情報サービスは堅調から好調となった。これは、主力の受注ソフトウェアの売上高が好調に増加しているからである。

 外食は横ばい状況が続いている。これは、既存店ベースでは売上高、利用客数とも前年割れが続いているものの、全店ベースでは店舗数の増加から、売上高、利用客数が増加傾向にあるからである。

 リースは堅調に推移している。これは、リース契約額について、多くの物件で増加が続いているからである。

 電力は堅調に推移している。これは、民生用電力、小口電力、大口電力全てが堅調な伸びとなったからである。

 広告は好調に推移している。これは、テレビ、新聞を中心に売上高の増加が続いているからである。


1.鉄鋼

 鉄鋼は堅調に推移している。これは、内需の増加傾向等を背景に、粗鋼生産が引き続き高水準となっており、また普通鋼鋼材の国内出荷の増勢に力強さがみられるからである。ただし、輸出の減少傾向等から粗鋼生産の伸びは鈍化している。


2.化学(石油化学)

 化学(石油化学)は堅調から横ばい状況となった。これは、汎用樹脂についてみると、国内出荷は堅調であるものの輸出が大幅に減少しており、この影響によりエチレンの生産が減少しているからである。


3.紙・パルプ

 紙・パルプは堅調に推移している。これは、生産、出荷が堅調に推移しており、また在庫が板紙で適正水準を上回るものの、紙ではおおむね適正水準となっているからである。


4.一般機械

 産業機械は横ばい状況が続いている。これは、受注について、低水準であった前年に比べて増加傾向にあるからである。工作機械は堅調から好調となった。これは、受注について、内需を中心に増加が続いているからである。建設機械は低調に推移している。これは、出荷について、依然として減少基調にあるからである。


5.産業用電気機械・電子部品

 半導体集積回路は、好調から堅調となった。これは、需給のひっ迫状況の緩和により、半導体価格が下落するなど、直近では出荷金額に増勢鈍化の兆しがみられるからである。コンピュータ関連機器は、横ばい状況が続いている。これは、周辺装置等が低調に推移しているものの、パソコンが好調に推移しているからである。通信機器は、堅調に推移している。これは、携帯電話が好調に推移していることに加え、電子交換機が増加しているからである。


6.家庭電器

 家電は横ばい状況が続いている。これは、生産は増加傾向にあり、国内出荷(台数ベース)は総じて底固いものの、輸出は伸びがやや鈍化したからである。


7.自動車

 自動車は堅調から横ばい状況になった。これは、国内販売(新車新規登録・届出台数)が増加傾向にあるものの、完成車輸出がこのところ前年を下回っているため、生産がおおむね横ばい状況にあるからである。


8.建設・住宅

 建設・住宅は低調に推移している。これは、住宅はマンション着工が堅調であるもののやや弱い動きとなっており、民間工事や非居住用建築についても増加傾向から一進一退となっていることに加え、公共工事についても着工が前年に比べて低調な動きとなっているからである。

[建設]

[住宅]


9.運輸・旅行

 国内貨物輸送は、堅調に推移している。これは、主力の一般トラックで生産及び消費関連貨物を中心に荷動きがみられることにより、このところ増加しているからである。旅行関連は、横ばい状況から改善し堅調となった。これは、国内の団体旅行、修学旅行は減少しているものの、海外旅行が増加しているからである。


10.情報サービス

 情報サービスは堅調から好調となった。これは、主力の受注ソフトウェアの売上高が好調に増加しているからである。


11.外食

 外食は横ばい状況が続いている。これは、既存店ベースでは売上高、利用客数とも前年割れが続いているものの、全店ベースでは店舗数の増加から、売上高、利用客数が増加傾向にあるからである。


12.リース

リースは堅調に推移している。これは、リース契約額について、多くの物件で増加が続いているからである。


13.電力

電力は堅調に推移している。これは、民生用電力、小口電力、大口電力全てが堅調な伸びとなったからである。


14.広告

 広告は好調に推移している。これは、テレビ、新聞を中心に売上高の増加が続いているからである。