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産業動向

平成12年3月


産業動向の推移


概 況

 我が国産業の最近の動向について次のような特徴がみられる。

(1)最近の産業動向は、情報通信関連製品の旺盛な需要やアジア経済の回復等の影響に加え、企業の前向きな行動もみられるようになったことから、鉄鋼、通信機器、広告が横ばい状況から堅調となり、また、設備投資の持ち直しの動きを反映して、工作機械が低調から横ばい状況、産業機械が不振から低調にそれぞれ改善する等、このところ改善の動きに広がりがみられる。

(2)製造業をみると、

 素材型産業では、鉄鋼は横ばい状況から堅調となり、紙・パルプは堅調に推移している。また、化学(石油化学)は横ばい状況が続いている。

 加工組立型産業では、半導体は好調に推移し、通信機器は横ばい状況から堅調となった。工作機械は低調から横ばい状況となり、コンピュータ関連機器、自動車は横ばい状況が続いている。また、産業機械は不振から低調となり、家電、建設機械は低調に推移している。

(3)非製造業をみると、

 広告は横ばい状況から堅調となり、情報サービス、電力は堅調に推移している。国内貨物、旅行、外食、リースは横ばい状況が続いている。また、建設・住宅は低調に推移している。

 

 鉄鋼は横ばい状況から改善し堅調となった。これは、普通鋼鋼材の国内出荷は依然として増勢に力強さがみられないものの、アジア向け輸出の好調等を背景に、粗鋼生産が 引き続き増加傾向にあるからである。

 化学(石油化学)は横ばい状況が続いている。これは、エチレン及び汎用樹脂についてみると、生産は高水準であるものの、国内出荷は一進一退の状況となっているからである。

 紙・パルプは堅調に推移している。これは、紙が生産、出荷ともに堅調に推移しているなか、在庫もおおむね適正水準にあり、また、板紙でも出荷が底固い動きとなっているからである。 

 一般機械では、産業機械は不振から低調となった。これは、受注について、官公需は減少基調にあるものの製造業向けは増加しており、総じて持ち直しの動きがみられるからである。工作機械は低調から改善し横ばい状況となった。これは、受注について、民間設備投資に一部動きがみられ、増加しているからである。建設機械は低調に推移している。これは、出荷について、内需は前年水準を維持しているものの、外需は減少が続いているからである。

 産業用電気機械・電子部品では、半導体集積回路は、好調に推移している。これは、パソコン、携帯電話向けを中心に出荷が好調に推移しているからである。コンピュータ関連機器は、横ばい状況が続いている。これは、周辺装置等が低調に推移しているものの、ウェイトの大きいパソコンが基調としては好調に推移しているからである。通信機器は、横ばい状況から改善し堅調となった。これは、携帯電話が好調に推移していることに加え、このところ搬送装置が堅調に推移しているからである。

 家電は低調に推移している。これは、国内出荷(台数ベース)は総じて底固く推移しているものの、海外シフトの進展等もあって、生産額が低調に推移しているからである。

 自動車は横ばい状況が続いている。これは、国内販売(新車新規登録・届出台数)がやや増加しているものの、完成車輸出がこのところ減少していることから、生産がおおむね横ばいとなっているからである。

 建設・住宅は低調に推移している。これは、住宅の中でもマンションの着工は堅調であり、また、民間工事や非居住用建築についても動きがみられるものの、水準は依然として低く、公共工事についても事業の実施が前年を下回っているからである。

 運輸・旅行では、国内貨物輸送は、横ばい状況が続いている。これは、大宗を占める一般トラックが、生産関連貨物、建設関連貨物等に荷動きがみられることにより、このところ横ばいで推移しているからである。

 旅行関連は、横ばい状況が続いている。これは、大手旅行会社の取扱高は、西暦2000年問題の影響により一時的に減少幅が拡大したものの、団体旅行が持ち直している等、基調としては一進一退で推移しているからである。

 情報サービスは堅調に推移している。これは、主力の受注ソフトウェアの売上高が、堅調に推移しているからである。

 外食は横ばい状況が続いている。これは、既存店ベースでは売上高、利用客数とも前年割れが続いているものの、全店ベースでは店舗数の増加から、売上高、利用客数が引き続き増加しているからである。

 リースは横ばい状況が続いている。これは、リース契約額について、主力の情報関連機器は前年の反動もあって減少となったものの、多くの物件で増加が続き、一進一退で推移しているからである。

 電力は堅調に推移している。これは、民生用電力、小口電力、大口電力全てが堅調な伸びとなったからである。

 広告は横ばい状況から改善し堅調となった。これは、テレビを中心に売上高が増加傾向で推移しているからである。


1.鉄鋼

 鉄鋼は横ばい状況から改善し堅調となった。これは、普通鋼鋼材の国内出荷は依然として増勢に力強さがみられないものの、アジア向け輸出の好調等を背景に、粗鋼生産が引き続き増加傾向にあるからである。


2.化学(石油化学)

 化学(石油化学)は横ばい状況が続いている。これは、エチレン及び汎用樹脂についてみると、生産は高水準であるものの、国内出荷は一進一退の状況となっているからである。


3.紙・パルプ

 紙・パルプは堅調に推移している。これは、紙が生産、出荷ともに堅調に推移しているなか、在庫もおおむね適正水準にあり、また、板紙でも出荷が底固い動きとなっているからである。 


4.一般機械

 産業機械は不振から低調となった。これは、受注について、官公需は減少基調にあるものの製造業向けは増加しており、総じて持ち直しの動きがみられるからである。工作機械は低調から改善し横ばい状況となった。これは、受注について、民間設備投資に一部動きがみられ、増加しているからである。建設機械は低調に推移している。これは、出荷について、内需は前年水準を維持しているものの、外需は減少が続いているからである。


5.産業用電気機械・電子部品

 半導体集積回路は、好調に推移している。これは、パソコン、携帯電話向けを中心に出荷が好調に推移しているからである。コンピュータ関連機器は、横ばい状況が続いている。これは、周辺装置等が低調に推移しているものの、ウェイトの大きいパソコンが基調としては好調に推移しているからである。通信機器は、横ばい状況から改善し堅調となった。これは、携帯電話が好調に推移していることに加え、このところ搬送装置が堅調に推移しているからである。


6.家庭電器

 家電は低調に推移している。これは、国内出荷(台数ベース)は総じて底固く推移しているものの、海外シフトの進展等もあって、生産額が低調に推移しているからである。


7.自動車

 自動車は横ばい状況が続いている。これは、国内販売(新車新規登録・届出台数)がやや増加しているものの、完成車輸出がこのところ減少していることから、生産がおおむね横ばいとなっているからである。


8.建設・住宅

 建設・住宅は低調に推移している。これは、住宅の中でもマンションの着工は堅調であり、また、民間工事や非居住用建築についても動きがみられるものの、水準は依然として低く、公共工事についても事業の実施が前年を下回っているからである。

[建設]

[住宅]


9.運輸・旅行

 国内貨物輸送は、横ばい状況が続いている。これは、大宗を占める一般トラックが、生産関連貨物、建設関連貨物等に荷動きがみられることにより、このところ横ばいで推移しているからである。

 旅行関連は、横ばい状況が続いている。これは、大手旅行会社の取扱高は、西暦2000年問題の影響により一時的に減少幅が拡大したものの、団体旅行が持ち直している等、基調としては一進一退で推移しているからである。


10.情報サービス

 情報サービスは堅調に推移している。これは、主力の受注ソフトウェアの売上高が、堅調に推移しているからである。


11.外食

 外食は横ばい状況が続いている。これは、既存店ベースでは売上高、利用客数とも前年割れが続いているものの、全店ベースでは店舗数の増加から、売上高、利用客数が引き続き増加しているからである。


12.リース

 リースは横ばい状況が続いている。これは、リース契約額について、主力の情報関連機器は前年の反動もあって減少となったものの、多くの物件で増加が続き、一進一退で推移しているからである。


13.電力

 電力は堅調に推移している。これは、民生用電力、小口電力、大口電力全てが堅調な伸びとなったからである。


14.広告

 広告は横ばい状況から改善し堅調となった。これは、テレビを中心に売上高が増加傾向で推移しているからである。