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産業動向

平成12年1月


産業動向の推移


概 況

 我が国産業の最近の動向について次のような特徴がみられる。

(1)最近の産業動向は、情報通信関連製品の旺盛な需要に牽引され、また各種の政策効果やアジア経済の回復及びこれらの波及効果により、半導体が堅調から好調となり、国内貨物とリースが低調から横ばい状況となった。他方、家電は、海外生産シフトの進展等もあって生産額が減少し、横ばいから低調となった。業種毎の動きにばらつきがあるものの、総じてみれば緩やかな改善が続いている。

(2)製造業をみると、

 素材型産業では、紙・パルプは堅調に推移し、鉄鋼及び化学(石油化学)は横ばい状況が続いている。

 加工組立型産業では、半導体は堅調から好調となり、コンピュータ関連機器、通信機器、自動車は横ばい状況が続き、家電は横ばいから低調となった。また、工作機械、建設機械は低調に推移しており、産業機械は不振が続いている。

(3)非製造業をみると、

 情報サービス、電力は堅調に推移している。国内貨物、リースは低調から横ばい状況となり、旅行、外食、広告は横ばい状況が続いている。また、建設・住宅は低調に推移している。

 

 鉄鋼は横ばい状況が続いている。これは、普通鋼鋼材の国内出荷が緩やかに持ち直してきているなか、粗鋼生産がアジア向け輸出の増加等を背景に増加傾向にあり、また国内在庫ではこれまでの減少傾向がやや緩やかになっているからである。

 化学(石油化学)は横ばい状況が続いている。これは、エチレン及び汎用樹脂についてみると、生産はおおむね増加傾向にあり、国内出荷はおおむね前年を上回る水準で推移しているものの、輸出については減少となる樹脂もあるからである。

 紙・パルプは、堅調に推移している。これは、生産、出荷が堅調に推移しており、また在庫をみると、在庫率がほぼ適正水準となっているからである。 

 一般機械では、産業機械は不振が続いている。これは、受注について、官公需向けが減少基調に転じ、総じて低迷しているからである。工作機械は低調に推移している。これは、受注について、民間設備投資に一部動きがみられたものの、依然として前年割れが続いているからである。建設機械は低調に推移している。これは、出荷について、内需は前年水準に近づいたものの、外需は総じて減少が続いているからである。

 産業用電気機械・電子部品では、半導体集積回路は、堅調から好調となった。これは、パソコン、携帯電話向けを中心とした製品が好調に推移しているからである。コンピュータ関連機器は、横ばい状況が続いている。これは、周辺装置等が低調に推移しているものの、ウェイトの大きいパソコンが好調に推移しているからである。通信機器は、横ばい状況が続いている。これは、携帯電話が好調に推移しているものの、通信インフラの設備投資が低調であるからである。

 家電は横ばい状況から低調となった。これは、国内出荷(台数ベース)は総じて底固く推移しているものの、海外生産シフトの進展等もあって、生産額がこのところ減少傾向にあるからである。

 自動車は横ばい状況が続いている。これは、国内販売(新車新規登録・届出台数)がおおむね横ばいで推移し、完成車輸出が3か月連続で前年を上回ったことから、生産に引き続き持ち直しの動きがみられるからである。

 建設・住宅は低調に推移している。これは、住宅の中でもマンションの着工は堅調であるものの、公共工事については着工が低調に推移し、事業の実施も前年を下回ってきており、民間工事や非居住用建築についても、一部に動きがみられるが、減少基調にあるからである。

 運輸・旅行では、国内貨物輸送は、低調から改善し横ばい状況となった。これは、大宗を占める一般トラックが、生産関連貨物、建設関連貨物等に荷動きがみられることにより、このところ下げ止まっているからである。

 旅行関連は、横ばい状況が続いている。これは、個人旅行者数に動きがみられるものの、団体旅行者数の減少や商品価格の低下等により、取扱高が一進一退で推移しているからである。

 情報サービスは堅調に推移している。これは、主力の受注ソフトウェアの売上高が、堅調に推移しているからである。

 外食は横ばい状況が続いている。これは、既存店ベースでは、売上高、利用客数が前年割れを続けているものの、全店ベースでは店舗数が増加傾向にあり、売上高、利用客数も前年比増で推移しているからである。

 リースは低調から改善し横ばい状況となった。これは、リース契約額が、情報関連機器を中心として増加しているからである。

 電力は堅調に推移している。これは、民生用電力が気温等の影響により、11月は前年割れとなったものの、大口電力等の産業用電力が堅調な伸びとなったからである。

 広告は横ばい状況が続いている。これは、テレビを中心に売上高に持ち直しの動きが続いているからである。


1.鉄鋼  

 鉄鋼は横ばい状況が続いている。これは、普通鋼鋼材の国内出荷が緩やかに持ち直してきているなか、粗鋼生産がアジア向け輸出の増加等を背景に増加傾向にあり、また国内在庫ではこれまでの減少傾向がやや緩やかになっているからである。


2.化学(石油化学)

 化学(石油化学)は横ばい状況が続いている。これは、エチレン及び汎用樹脂についてみると、生産はおおむね増加傾向にあり、国内出荷はおおむね前年を上回る水準で推移しているものの、輸出については減少となる樹脂もあるからである。


3.紙・パルプ

 紙・パルプは、堅調に推移している。これは、生産、出荷が堅調に推移しており、また在庫をみると、在庫率がほぼ適正水準となっているからである。 


4.一般機械

 産業機械は不振が続いている。これは、受注について、官公需向けが減少基調に転じ、総じて低迷しているからである。工作機械は低調に推移している。これは、受注について、民間設備投資に一部動きがみられたものの、依然として前年割れが続いているからである。建設機械は低調に推移している。これは、出荷について、内需は前年水準に近づいたものの、外需は総じて減少が続いているからである。


5.産業用電気機械・電子部品

 半導体集積回路は、堅調から好調となった。これは、パソコン、携帯電話向けを中心とした製品が好調に推移しているからである。コンピュータ関連機器は、横ばい状況が続いている。これは、周辺装置等が低調に推移しているものの、ウェイトの大きいパソコンが好調に推移しているからである。通信機器は、横ばい状況が続いている。これは、携帯電話が好調に推移しているものの、通信インフラの設備投資が低調であるからである。


6.家庭電器

 家電は横ばい状況から低調となった。これは、国内出荷(台数ベース)は総じて底固く推移しているものの、海外生産シフトの進展等もあって、生産額がこのところ減少傾向にあるからである。


7.自動車

 自動車は横ばい状況が続いている。これは、国内販売(新車新規登録・届出台数)がおおむね横ばいで推移し、完成車輸出が3か月連続で前年を上回ったことから、生産に引き続き持ち直しの動きがみられるからである。


8.建設・住宅

 建設・住宅は低調に推移している。これは、住宅の中でもマンションの着工は堅調であるものの、公共工事については着工が低調に推移し、事業の実施も前年を下回ってきており、民間工事や非居住用建築についても、一部に動きがみられるが、減少基調にあるからである。

[建設]

[住宅]


9.運輸・旅行

 国内貨物輸送は、低調から改善し横ばい状況となった。これは、大宗を占める一般トラックが、生産関連貨物、建設関連貨物等に荷動きがみられることにより、このところ下げ止まっているからである。

 旅行関連は、横ばい状況が続いている。これは、個人旅行者数に動きがみられるものの、団体旅行者数の減少や商品価格の低下等により、取扱高が一進一退で推移しているからである。


10.情報サービス

 情報サービスは堅調に推移している。これは、主力の受注ソフトウェアの売上高が、堅調に推移しているからである。


11.外食

 外食は横ばい状況が続いている。これは、既存店ベースでは、売上高、利用客数が前年割れを続けているものの、全店ベースでは店舗数が増加傾向にあり、売上高、利用客数も前年比増で推移しているからである。


12.リース

リースは低調から改善し横ばい状況となった。これは、リース契約額が、情報関連機器を中心として増加しているからである。


13.電力

 電力は堅調に推移している。これは、民生用電力が気温等の影響により、11月は前年割れとなったものの、大口電力等の産業用電力が堅調な伸びとなったからである。


14.広告

 広告は横ばい状況が続いている。これは、テレビを中心に売上高に持ち直しの動きが続いているからである。