平成25年6月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(6月)
6月の現状判断DIは、前月比2.7ポイント低下の53.0となり、依然高水準ながら3か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、高額品販売が引き続き好調であったものの、梅雨入りに伴い飲食やサービス関連等で客足の鈍化がみられたこと等から、低下した。
企業動向関連DIは、円高是正により仕入価格上昇等によるコスト増がみられたほか、株価や為替の変動により取引先に慎重な様子がみられたこと等から、低下した。
雇用関連DIは、株価や為替の変動により求人に慎重な様子がみられたこと等から、低下した。
6月の先行き判断DIは、前月比2.6ポイント低下の53.6となり、依然高水準ながら2か月連続で低下した。
先行き判断DIについては、政策効果への期待が引き続きみられるものの、仕入価格や電気料金の上昇等によるコスト増が懸念されるなかで、株価や為替の変動による先行き不透明感がみられること等から、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で低下した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、このところ持ち直しのテンポが緩やかになっている」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、53.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.7ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を5か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、53.6となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.6ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を7か月連続で上回った。