20 木下(2012)では、産業別ULCを労働生産性と名目賃金に分解し、製造業においては労働生産性上昇、非製造業においては名目賃金の切下げ、によってULCが低下したことを示している。また、非製造業においても、運輸、情報通信、サービス業によって構成される「その他サービス業」は名目賃金の切下げによるが、卸売・小売業では、労働生産性の低下を相殺するように名目賃金の切下げが生じており、全体としてのULCはおおむね横ばいとなっていたことを示している。