平成24年8月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(8月)
8月の現状判断DIは、前月比0.6ポイント低下の43.6となり、2か月ぶりに低下した。
家計動向関連DIは、猛暑により飲食料等の売上が好調であったものの、乗用車の販売に一服感がみられたこと等から、低下した。
企業動向関連DIは、企業において円高や海外景気の減速等による受注の減少等が引き続きみられたこと等から、低下した。
雇用関連DIは、卸小売やサービス等で求人数の増加がみられたこと等から、上昇した。
8月の先行き判断DIは、前月比1.3ポイント低下の43.6となり、4か月連続で低下した
先行き判断DIについては消費税引き上げの駆け込み需要等に期待する一方で、エコカー補助金終了後の反動減、消費税引き上げによるマインドの低下への懸念等による先行き不透明感がみられる。こうしたことから、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で低下した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、これまで緩やかに持ち直してきたが、弱い動きがみられる」とまとめられる。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、43.6となった。雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.6ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、43.6となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.3ポイント下回り、4か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で下回った。