5月の現状判断DIは、前月比7.7ポイント上昇の36.0となり、2か月連続で上昇した。 家計動向関連DIは、東日本大震災の発生後、消費マインドの冷込みによる買い控えや飲食・旅行・宿泊分野での来客数の減少がみられているものの、自粛ムードが弱まり購買意欲が上向きつつあること等から、上昇した。 企業動向関連DIは、原材料・資機材の供給不足や入荷の遅延、価格の高騰によるコスト上昇の影響などにより、引き続き生産活動に支障を来しているものの、復旧需要や被災企業に代わる代替生産のための受注増がみられたこと等から、上昇した。 雇用関連DIは、企業の採用などに弱さがみられるものの、製造業で徐々に生産が回復しつつあり、求人の一部に増加の動きもみられることから、上昇した。 5月の先行き判断DIは、前月比6.5ポイント上昇の44.9となり、2か月連続で上昇した。 先行き判断DIは、消費者及び企業が先行き不透明感を持っている一方で、被災後の復旧需要や消費マインドの回復が期待されること等から、家計動向部門、企業動向部門、雇用部門のすべてで上昇した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気の現状は、東日本大震災の影響により厳しい状況が続いているものの、上向きの動きがみられる」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、36.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を7.7ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を50か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、44.9となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を6.5ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を48か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比