景気ウォッチャー調査

平成22年10月調査結果(抜粋)


今月の動き(10月)

 10月の現状判断DIは、前月比1.0ポイント低下の40.2となり、3か月連続で低下した。
 家計動向関連DIは、家電エコポイント制度の変更に伴うテレビ等の駆け込み需要がみられるものの、たばこ値上げの駆け込み需要の反動や、エコカー補助金の終了による新車販売の落ち込みがみられたこと等により、低下した。企業関連動向DIは、エコカー補助金の終了による生産調整や、輸出の減少や受注単価の下落といった円高の影響がみられること等から、低下した。雇用関連DIは、製造業を中心に求人の動きがみられるものの、正規職員の採用を中心に企業の慎重な態度が続いていること等から、低下した。
 10月の先行き判断DIは、前月比0.3ポイント低下の41.1となり、2か月ぶりに低下した。
 先行き判断DIは、たばこ値上げにともなう売上げの減少が和らぐとの見込みや新型車等への期待もみられること等から、家計動向関連部門では上昇したが、エコカー補助金の終了や円高等が景気全般に与える影響に対する懸念等により、企業動向関連部門及び雇用関連部門では低下した。
 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、これまで緩やかに持ち直してきたが、このところ弱い動きがみられる」とまとめられる。
 

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、40.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.0ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を43か月連続で下回った。 

図表1 景気の現状判断DI


景気の現状判断DI(表)


図表2 構成比

構成比


景気の現状判断DI(グラフ)




2.景気の先行き判断DI

2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、41.1となった。家計動向関連のDIは上昇したものの、企業動向関連、雇用関連のDIが低下したことから、前月を0.3ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を41か月連続で下回った。 

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI


図表5 構成比

構成比


景気の先行き判断DI