6月の現状判断DIは、前月比0.2ポイント低下の47.5となり、2か月連続で低下した。 家計動向関連DIは、環境対応車への購入補助・減税の効果が続いているものの、薄型テレビの家電エコポイント対象商品の変更による駆け込み需要の反動で家電販売が鈍化していること等により、横ばいとなった。企業動向関連DIは、受注や出荷が持ち直しているものの、その伸びの鈍化が一部でみられることや、販売価格の引下げ圧力が強いこと等から、低下した。雇用関連DIは、正規職員の採用を中心に企業の慎重な態度が続いているものの、一部での新規求人の増加があること等から、上昇した。 6月の先行き判断DIは、前月比0.4ポイント低下の48.3となった。 先行き判断DIは、住宅購入における低価格志向の強まり等、慎重な購入態度に対する懸念や、環境対応車への購入補助・減税の効果が弱まることに対する懸念等から、家計部門を中心に低下した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、47.5となった。雇用関連のDIは上昇し、家計動向関連のDIは変わらなかったものの、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.2ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を39か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、48.3となった。企業動向関連、雇用関連のDIは上昇したものの、家計動向関連のDIが低下したことから、前月を0.4ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を37か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比