5月の現状判断DIは、前月比2.1ポイント低下の47.7となり、6か月ぶりに低下した。 家計動向関連DIは、環境対応車への購入補助・減税の効果が続いているものの、月中旬以降の低温・大雨の影響による客数の減少、季節商品の販売不振のほか、薄型テレビの家電エコポイント対象商品の変更による駆け込み需要の反動で家電販売が鈍化していること等により、低下した。企業動向関連DIは、受注や出荷が持ち直しているものの、原材料価格が一部で上昇するなかで、販売価格の引上げが困難であること等から、低下した。雇用関連DIは、一部での新規求人の増加はあるものの、正規職員の採用を中心に企業の慎重な態度が続いていること等から、低下した。 5月の先行き判断DIは、前月比1.2ポイント低下の48.7となった。 先行き判断DIは、家計部門では、子ども手当の支給や環境対応車への購入補助・減税の効果に対する期待がある一方、株安による消費マインド低下に対する懸念や、北日本での冷夏予報による夏物商品の販売に対する不安等から、低下した。企業部門では、受注増への期待はあるものの、円高や欧州景気への懸念等から、低下した。雇用部門では、雇用に対する企業の慎重な態度が続くとみられていること等により、やや低下した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、47.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.1ポイント下回り、6か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を38か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、48.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.2ポイント下回り、6か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を36か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比