4月の現状判断DIは、前月比2.4ポイント上昇の49.8となり、5か月連続で上昇した。 家計動向関連DIは、薄型テレビの家電エコポイント対象商品の変更による3月の駆け込み需要の反動により家電の販売増は鈍化しているものの、環境対応車への購入補助・減税の効果が続いていることや、消費者の低価格志向が依然続くなかではあるが、購買意欲に回復の動きがみられること等により、上昇した。企業動向関連DIは、一部での原材料価格の上昇があるものの、受注や出荷が持ち直していること等から、上昇した。雇用関連DIは、雇用に対する企業の態度は慎重であるものの、一部での新規求人の増加等から、上昇した。 4月の先行き判断DIは、前月比2.9ポイント上昇の49.9となった。 先行き判断DIは、家計部門では、ガソリン価格の上昇に対する懸念はあるものの、子ども手当の支給、環境対応車への購入補助・減税、住宅や家電に係るエコポイント制度の効果への期待等、企業部門では、原材料価格の上昇に対する懸念はあるものの、受注増への期待等、雇用部門では、一部での求人の増加等により、上昇した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、49.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.4ポイント上回り、5か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を37か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、49.9となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.9ポイント上回り、5か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を35か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比