3月の現状判断DIは、前月比5.3ポイント上昇の47.4となり、4か月連続で上昇した。 家計動向関連DIは、家電エコポイント制度の対象商品が4月以降、一部変更になることによる駆け込み需要等もあり、薄型テレビの販売が急増していることや、環境対応車への購入補助・減税の効果によって乗用車の販売が好調であることのほか、消費者の低価格志向は依然続いているものの、購買意欲に回復の動きがみられること等により、上昇した。企業動向関連DIは、販売価格の引下げ圧力は続くものの、受注や出荷が持ち直していること等から、上昇した。雇用関連DIは、雇用に対する企業の態度は慎重であるものの、一部での新規求人の増加等から、上昇した。 3月の先行き判断DIは、前月比2.2ポイント上昇の47.0となった。 先行き判断DIは、家計部門では、3月の薄型テレビの販売急増の反動減に対する懸念はあるものの、子ども手当の支給、環境対応車への購入補助・減税、住宅版エコポイント制度の効果への期待等、企業部門では、原材料価格の上昇に対する懸念はあるものの、受注増への期待等、雇用部門では、一部での求人の増加等により、上昇した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、47.4となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を5.3ポイント上回り、4か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を36か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、47.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.2ポイント上回り、4か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を34か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比