2月の現状判断DIは、前月比3.3ポイント上昇の42.1となり、3か月連続で上昇した。 家計動向関連DIは、消費者の節約志向が続いているものの、環境対応車への購入補助・減税や家電エコポイント制度の影響により、乗用車や薄型テレビの販売が好調であることや、平年よりも上旬と下旬の気温の変動が大きかった影響により、冬物・春物衣料に動きがみられたこと、旧正月期間を中心としてアジアからの観光客が増加したこと等により、上昇した。企業動向関連DIは、販売価格の引下げ圧力は強いものの、受注や出荷が持ち直していること等から、上昇した。雇用関連DIは、雇用に対する企業の態度が依然として慎重であるものの、一部での求人の動き等から、上昇した。 2月の先行き判断DIは、前月比2.9ポイント上昇の44.8となった。 先行き判断DIは、家計部門では、一部車種を対象とするリコールが乗用車販売へ及ぼす影響に対する懸念はあるものの、家電エコポイント制度、環境対応車への購入補助・減税、住宅版エコポイント制度の効果への期待等、企業部門では、受注増への期待等、雇用部門では、一部での求人の動き等により、上昇した。 以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、厳しいながらも、下げ止まっている」とまとめられる。 |
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、42.1となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.3ポイント上回り、3か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を35か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2〜3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、44.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.9ポイント上回り、3か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を33か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比