平成21年11月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(11月)

11月の現状判断DIは、前月比7.0ポイント低下の33.9となり、2か月連続で低下した。

家計動向関連DIは、グリーン家電の購入に係るエコポイント付与や、環境対応車の購入に係る減税・補助金による販売増の鈍化に加え、冬季ボーナスの減額見込みによる購買意欲の低下や、広い範囲で低価格化が進んでいること等により、低下した。企業動向関連DIは、受注や出荷が持ち直している企業がある一方、受注が依然として極めて低調な企業もあるほか、同業他社との価格競争が一層厳しくなっていること等から、低下した。雇用関連DIは、正規労働者の求人数が非常に少なく、来春卒業予定者の就職内定状況も厳しいことなど、雇用に対する企業の態度が慎重であること等から、低下した。

11月の先行き判断DIは、前月比8.3ポイント低下の34.5となった。

先行き判断DIは、家計部門では、冬季ボーナスの減額見込みや景気に対する先行き不安等、企業部門では、価格競争の継続のほか、円高や資金繰り悪化に対する懸念等、雇用部門では、新卒者の採用や雇用調整の動きに対する懸念等により、低下した。

以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、下げ止まっていたものの、このところ弱い動きが広がっている」とまとめられる。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、33.9となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を7.0ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を32か月連続で下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、34.5となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を8.3ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を30か月連続で下回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI