平成21年3月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(3月)
3月の現状判断DIは、前月比9.0ポイント上昇の28.4となり、3ヶ月連続で上昇した。
家計動向関連DIは、消費者の購買態度が依然慎重であり、進学・就職・転勤向けの新生活関連商品の販売が不振であった一方、高速道路料金の引下げや定額給付金の給付の開始による需要増が一部でみられたこと等により、上昇した。企業動向関連DIは、受注の減少やそれに伴う在庫調整・減産等が続き、資金繰りも厳しく、取引先からの値下げ圧力も高まるものの、一部企業での受注の回復等により、上昇した。雇用関連DIは、新規求人数の減少、離職者の増加、休業の増加等が続いているなか、前月に比べ、「悪化」と判断する人が減少し、「変わらない」と判断する人が増加したこと等から、上昇した。
3月の先行き判断DIは、前月比9.3ポイント上昇の35.8となった。
先行き判断DIは、家計部門においては、景気・雇用に対する先行き不安、所得の減少見込みがあるものの、高速道路料金の引下げ、定額給付金の給付、環境対応車や住宅ローンに係る減税に対する期待があること等から、上昇した。企業部門においては、厳しい状況ながらも、在庫調整の進展や受注の回復が一部で期待されていること等から、上昇した。雇用部門においては、厳しい状況ながらも「変わらない」と予想する人が増加したこと等から、上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気の現状は極めて厳しいものの、悪化のテンポがより緩やかになっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、28.4となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を9.0ポイント上回り、3か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を24か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、35.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を9.3ポイント上回り、3か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を22か月連続で下回った。。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比