平成20年11月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(11月)
11月の現状判断DIは、前月比1.6ポイント低下の21.0となり、8か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、ガソリン価格は低下したものの、株安や雇用情勢の悪化等により消費者の購買態度がより慎重になったこと等から、低下した。企業動向関連DIは、世界的な金融危機の深刻化や景気後退、円高等の影響による受注の減少、減産の拡大、設備投資の見送り等から、低下した。雇用関連DIは、新規求人数の減少や派遣契約の途中解除・再契約停止の増加等から、低下した。
11月の先行き判断DIは、前月比0.5ポイント低下の24.7となった。
先行き判断DIは、景気、株価、雇用に対する先行き不安や、ボーナスの減少見込み等により、消費マインドがさらに悪化するとみられること等から、家計動向関連DIを中心に低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気の現状は引き続き厳しさを増しているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、21.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.6ポイント下回り、8か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を20か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、24.7となった。、雇用関連のDIが上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.5ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を18か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比