平成20年9月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(9月)
9月の現状判断DIは、前月比0.3ポイント低下の28.0となり、6か月連続で低下した。
家計動向関連DIは、ガソリン価格は低下したものの、食料品等の価格上昇によって消費者の節約志向が続き、事故米等の食の安全に係る問題の発生等による外食の手控えもあり、やや低下した。企業動向関連DIは、原油価格は低下したものの、建設・不動産業の倒産件数の増加等があり、ほぼ横ばいとなった。雇用関連DIは、新規求人数において同様の減少傾向が続いているため、ほぼ横ばいとなった。
9月の先行き判断DIは、前月比0.1ポイント上昇の32.1となり、2か月連続で上昇した。
家計動向関連DIは、米国における金融不安等による消費マインドの悪化が懸念されるものの、ガソリン価格の低下による影響への期待感が一部でみられたことなどから、ほぼ横ばいとなった。企業動向関連DIは、不動産業の更なる業況悪化や米国向けの受注の減少が懸念されること等から、低下した。雇用動向関連DIは、「悪化」と判断する人が減り、「変わらない」と判断する人が増えたことから、上昇した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気の現状は厳しいとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、28.0となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を0.3ポイント下回り、6か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を18か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、32.1となった。企業動向関連のDIは低下したものの、家計動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月を0.1ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を16か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比