平成19年11月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(11月)
11月の現状判断DIは、前月比2.7ポイント低下の38.8となった。
家計動向関連DIは、気温低下に伴い、冬物衣料が一部で動いたものの、ガソリン、灯油、食品の価格上昇の影響がみられたことから、低下した。企業動向関連DIは、原油・原材料価格の上昇の影響が続いていることから、低下した。雇用関連DIは、新規求人数の減少が続いていることから、低下した。この結果、現状判断DIは8か月連続で低下し、横ばいを示す50を8か月連続で下回った。
11月の先行き判断DIは、前月比4.3ポイント低下の38.8となった。
先行き判断DIは、家計部門ではガソリン、灯油、食品の価格上昇によって消費意欲が減退することや、企業部門では原油・原材料価格の上昇の影響が継続することが懸念されて、7か月連続で低下した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復の実感は極めて弱くなっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、38.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.7ポイント下回り、8か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を8か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、38.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を4.3ポイント下回り、7か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で下回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比