平成16年5月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(5月)

5月の現状判断DIは、前月比で2.9ポイント低下の52.8となった。

家計動向関連DIは、小売関連で平年よりも雨の多かったことや、季節外れの台風の到来などにより低下した(なお、前月に消費税総額表示の影響がみられたスーパーはやや改善した)。企業動向関連DIは、原材料の値上がりの影響がみられたため、低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることや新卒採用を復活させる動きなどから引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは4か月ぶりに低下したが、横ばいを示す50を4カ月連続で上回った。

5月の先行き判断DIは、前月比で0.3ポイント低下の55.0となった。

先行き判断DIは、昨年の冷夏の反動やデジタル家電の販売増加への期待感がみられたものの、企業分野で原材料の値上がりの影響がみられたため、やや低下した。この結果、先行き判断DIは5か月ぶりに低下したが、50を5か月連続で上回った。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、天候など一時的要因によりDIが低下したものの、景気回復が広がっているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、52.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.9ポイント下回り、4か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で上回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、55.0となった。家計動向関連、雇用関連は横ばいだったものの、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.3ポイント下回り、5か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を5か月連続で上回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI