内閣府 Cabinet Office, Government of Japan

内閣府ホーム >  内閣府の政策 >  経済財政政策 >  経済財政諮問会議 >  経済財政諮問会議(平成13年~平成21年) >  諮問会議情報 >  平成21年会議結果 >  与謝野大臣 経済財政諮問会議後記者会見要旨

与謝野大臣 経済財政諮問会議後記者会見要旨

第11回会議(平成21年4月22日)

与謝野大臣

(1) 安心実現集中審議:その1

 与謝野馨です。本日、本年第11回目の経済財政諮問会議が開催されました。

 本日より舛添大臣にも参加をいただき、安心実現集中審議を開始しました。今回は格差の実態を整理し、その上で今後の検討の方向性について議論しました。

  • 近年、安心な社会、平等な社会にほころびが出ているとの指摘がある。諮問会議では、客観的なデータに基づき、問題点を把握分析し、的確な手だてを講じたいと思っている。ぜひ率直な議論をお願いしたい

という御発言がありました。

 本日の審議の結果、基本方針として、第一「安心と活力を両立させる」、第二「階層化を回避し、社会的一体性を堅持する」、第三「生活安全保障の仕組み、すなわちセーフティネットを再構築する」という民間議員提案の3点について大筋の確認が得られました。

 主な議論を御紹介申し上げます。

  • 安心あっての活力と活力あっての安心、双方が大事である。絶対的貧困と格差の固定化には対応していかなければならない。25歳以下の格差拡大は大きな問題であり、政策として重点を置く必要がある。原因をさらに詳細に分析すべきである。なお、子育て支援と格差対策は重複する場合があることに留意する必要がある。
  • 母子家庭や単身高齢者へのセーフティネットを強化すべきである。格差を固定化する構造的問題への対応が重要である。特に教育機会は重要である。また、能力開発や就業支援の強化など、時期、地域で不平等なことにならないことが大事である。
  • 戦後日本のセーフティネットは企業だったが、選択と集中をやらざるを得なくなった。日本的経営として企業が何かできないのか。

今でもセーフティネットは維持していると考えている。今回は正社員まで仕事が一時的になくなっているが、歯を食いしばって雇用は維持している。しかし、海外との競争を考えると、実はこれは日本の企業の弱みになっている。右肩上がりのときにはこれが強みになるけれども、右肩下がりのときにはこれが弱みになる。
将来的に生産が戻るなら我慢して雇用を維持する。

  • 安心と活力の相乗効果が大事である。雇用拡大と成長戦略は車の両輪である。教育、子育て、能力開発など、広い意味でのセーフティネットが大事である。

総理から、

  • 年齢別フリーターの状況、特に就職氷河期のフリーターの固定化の問題はどうなっているのか。

 これに対し、別紙資料「所得格差の現状について」の6ページついて、吉川議員から詳しい御説明がございました。

  • 別の御意見。親の年収で教育機会が決まるのは大きな問題である。幼児期に貧困の芽を絶つ政策を検討すべきである。

これが各議員の御意見でした。

 最後に私から申し上げておきますが、安心実現集中審議というのはどういうことをやるのか、事務局の立場で補足的に説明申し上げます。安心と活力の両立にはだれしも異論がないところであると思います。しかしながら、具体化の道筋についてはさまざまな御意見があります。端的に言えば、まず活力を重視し、活力の増強を通じて安心を確保するという考え方と、安心を重視し、安心の強化を通じて活力を確保するという考え方です。
本日の諮問会議で民間議員が強調されたのは、どちらの考え方が正しいかということではなく、経済や社会の局面の変化に対応し、活力だけではなく、安心も重視するということだと私は理解をしています。世界経済に資金があふれ、歴史的な高成長をしていた局面と、グローバルな大調整と過剰信用の是正が進む局面では、おのずと政策のアクセントは変わると考えています。経済財政諮問会議の役目は、教条主義的な構造改革論にも、またノスタルジックな復古路線にも与せず、経済局面の変化を見据えて現実に徹して、活力と安心の相互関係を踏まえながら、双方の最大化を目指すことであると考えています。

(以 上)

内閣府 Cabinet Office, Government of Japan〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)