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与謝野大臣 経済財政諮問会議後記者会見要旨

第8回会議(平成21年3月25日)

与謝野大臣

(1) 現下の金融情勢

(2) 経済危機克服の道筋

(3) 成長戦略集中審議:その4

  1. 底力発揮(情報通信技術)
  2. アジア・ワイドの成長力強化

 与謝野馨です。本日、本年第8回目の経済財政諮問会議が開催されました。

 第1の議題では、現下の金融情勢として、関係議員から御報告をいただきました。

 年度末の企業の資金繰り対策に向けて、各般の施策を講じてきましたが、3月期決算が発表される5月頃を一つの山場と見る向きもありまして、政府、日銀が協力して、引き続き万全な対応を図っていくことが確認されました。

 次に、経済危機克服の道筋について議論をいたしました。3点について、共通認識が得られたものと考えております。

 第1に、危機克服に向け、3つの局面のそれぞれに内外経済のリスクをにらみながら対応していくべきこと。第2に、政策効果発現のタイムラグやリードタイムを勘案すると、3つの局面それぞれへの対応策をできる限り早期にまとめて講じていく必要があること。第3に、外需の急減をすべて一時的な財政支出によって埋めるとの考え方には、弊害が大きいこと。

 これに対しましては、いろいろな御意見がありましたが、代表的な御意見だけ紹介しますと、

  • 2010年度後半には、失業率が7%台になる可能性も読み取れる。2010年度に、需給ギャップは50兆円になる可能性もあるという予測を立てられている方もいる。OECDも、2010年にGDPギャップ10%という予測をしている。そうすると、失業率が約3ポイント近く上がるということも予測できる。こうなると、失業者200万人に相当する。失業率の過去最高は、2002年の5.5%であるから、この数字を上回ることを放置することは許されないだろう。そうすると、失業率で1.5%分について何らかの対策をする必要がある。したがって、この1.5%をGDP換算するのに、概略3倍に計算してみると、GDP換算で4.5%になる。IMFの計算では、政府は既にGDP比1.8%の対策をやっているということになるので、単純な算術的な計算をすれば、残りは2.7%。これを金額に直すと13.5兆円に当たる。この全金額の努力をやる必要があるのではないか

という御意見がありました。

 引き続き、成長戦略の審議を行いました。

 総理からは、情報通信技術に関し、

  • 国民電子私書箱による行政のワンストップ化は画期的であって、ぜひやるべきである。例えば、引っ越しをする人は、手続が大変多いので苦労される。この実現のためには、各省庁、各自治体のやり方を大きく変える必要がある。野田大臣を中心に、しっかりとしたアクションプランを策定してほしい。応援するので、しっかりやっていただきたい。

 また、この議題の中で、アジアの成長力に関しまして、

  • 日本はアジアの真っただ中にいるわけであるから、アジアとともに成長することを願うべきである。アジアの成長力強化と内需拡大を実現し、その活力を日本経済の成長にも結びつけていく必要がある。現在、豊田・鹿取両特使がアジアを回っているけれども、経済産業大臣、外務大臣、財務大臣は、役所の所管にとらわれることなく、来月の東アジアサミットに向けて具体的方策を検討してほしい

という御発言が総理からありました。

 情報通信に関しては、

  • 民間議員から、レセプトのオンライン化は、先般の有識者会合でも多くの指摘があった。2011年度実施の計画は、崩すことなく完遂してほしい。もちろん、地域ごとの配慮は必要だと思う。
  • また、別の議員からは、電波のオークションは有効なので、将来課題として検討すべきである。
  • 別の議員からは、レセプトオンライン化は、支援措置がないと大変困難なことになる。
  • 別の議員からは、必要であるならば支援すべきである。レセプトオンライン化を遅らせる理由はない。

 次に、アジア・ワイドの成長力強化について説明があり、若干の審議をいたしましたが、最後に総理から、本日の会議の締めくくりとして、

  • 成長戦略については、二階大臣に、国民に夢のあるもの、国民にわかりやすいものを取りまとめてほしい。信用保証を49万社に供与している。とりあえず当面はうまくいったと思う。年度末の資金繰りについては、万全の対応を講じてもらっているが、気を緩めることなく、引き続き、流動性の供給と金融システムの安定化に努めていく。経済危機克服については、政策実行のタイムラグを考えて、複数年度にわたって必要となる対応を、先手を打って講じる必要がある。民間議員から提示のあった考え方を参考に、経済財政政策に万全を期してまいりたい、

との御発言があって、会議は終了いたしました。

(以 上)

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