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大田大臣 経済財政諮問会議後記者会見要旨

第28回会議(平成19年11月26日)

大田大臣

(1) 公共投資改革について

(2) 平成20年度予算編成の基本方針(案)について

(3) 政策評価について

 大田弘子です。本日、今年第28回目の経済財政諮問会議が開催され、公共投資改革、平成20年度予算編成の基本方針(案)、政策評価について議論しました。

 公共投資改革については、冬柴臨時議員から、資料に基づいて説明がありました。議論のテーマは、1.地域活性化という観点からの公共投資、2.公共投資改革、3.道路整備の中期計画の3つです。それから、民間議員から、ペーパーに沿って提言がありました。

 その後の議論は、以下のとおりです。

  • 民間議員から、人口減少社会ということを考え、全国規模で選択と集中をすることが必要。道路の計画について、どんな具合に選択と集中をやっていくのか、これからまた諮問会議で随時御報告いただきたい。
  • 民間議員から、本四連絡架橋がいかに当初の予測と需要が違ってきたかというのは、民間議員ペーパーの最後にグラフが出ている。本四連絡架橋は、2000年12月に中間評価したときは、費用便益分析が1.7だった。この数字をどう見るのか。1.7だから結構なことだと見るのか。相当無駄があると批判されているので、費用便益分析で1.7と出ても余り意味がないと見るのか。この費用便益分析の計算方法に問題があるのではないか。多額の税金が投入されるものについて、この費用便益分析の計算方法については、一度しっかり議論をしたい。
  • 民間議員から、公共投資それから道路、いずれも改革の蟻の一穴にならないように、歳出改革を堅持していく必要がある。公共投資改革に関して、予定価格の何%で落札価格が決定したかという落札率が、2000年度と比べると13%から14%ぐらい削減されている。コストが削減されているということは、やはり入札改革というのは非常に重要で、公共投資改革のドライビング・フォース。したがって、今6,000万円になっている一般競争入札適用の基準をさらに下げて、完全な一般競争入札にすべきである。
  • 額賀議員から、道路の中期整備計画については重点化・効率化を進めていきたい。厳しい財政事情なので、暫定税率は維持する。
  • 甘利議員から、道路は閣議決定の枠の中で利用者に還元していく。納税者の理解が得られるよう進めるべき。

 冬柴臨時議員から、民間議員の提案のそれぞれについて、以下のとおりコメントがありました。

  • 道路の中期計画について、財政が厳しい状況でなぜこれだけの道路の整備が必要なのか、国民に明確な説明が必要という点:これまでも1年間、毎日陳情があった。署名も出された。それは、大人だけではなく高校生からのそういう意見もあった。それほど地方では道路というのは意味がある。多くの地方の意見を聞きながら策定したものであり、これは国民が納得していただけるものだという自信がある。
  • 計画期間が10年なので、必要な道路に限定するために着工前に改めて費用便益分析をやるべきだという点:仰るとおりで、最新データでやっていきたい。
  • 完成後も費用便益分析を現実の費用と需要をしっかりと分析して、当初の見積もりに誤りがなかったかチェックすべきだという点:そのとおり。本四連絡架橋の反省に立って、厳重に評価していきたい。
  • 道路特定財源について、閣議決定を守る、20年の通常国会で所要の法改正を行うという点:そのとおりである。
  • 20年度予算で最大限の一般財源を確保するという点:予算編成時に財務大臣と協議をしていきたい。
  • 道路整備計画の取り組み状況を諮問会議で毎年報告してほしいという点:前向きに検討したい。
  • 平成20年度予算でマイナス3%の削減を行うという点:削減の方向は堅持して、誠意を持って取り組む。実際の数字については財務大臣と協議したい。
  • コスト縮減計画:年内に策定し、年度内に決定したい。但し、民間議員の提案にある年平均3%程度のコスト縮減をこれからも目指していくということについては、今後維持管理費あるいは更新費がかかるので、数値目標を工夫して策定していきたい。(「3」という数字には言及がありませんでした。これからも「3」という数字の維持は難しいというような感じをにじませながら、数値目標を策定していきたいということでした。)
  • 入札改革:6,000万円以上の工事が全体の件数ベースで5割を占める。したがって、これをゼロまでしていくと行政コストが莫大なものになる。6,000万円ぐらいがぎりぎりの妥当な水準。

 私からは、以下のとおりとりまとめました。

  • 公共投資に関して、これまでの歳出改革を堅持、推進していくということで意見が一致した。
  • 道路の中期計画についても、費用便益分析を事前、事後でチェックし、重点化・効率化を図るというところでも意見は一致した。
  • 道路財源は閣議決定に従って取り組むという点についても、一致した。

 また、道路計画、整備計画を諮問会議で随時御報告いただくというのは、私から冬柴臨時議員にお願いしました。それから、コスト縮減計画、入札計画についても、今日は時間がなくなりましたので、また今後折を見て諮問会議で議論させていただきたい。それから、冬柴臨時議員のペーパーの一番最初に国土形成計画が出ていますが、これはまだ詳しい説明は聞いていませんので、別途諮問会議で議題にしたいと考えています。

 総理からは、以下のような発言がありました。

  • 歳出改革は、聖域なく進めていかなくてはいけない。その上で、地域の実情に配慮したメリハリある公共投資にするのが内閣の方針。その際、無駄は徹底して排除して、入札改革あるいは随意契約の改革も大胆に推進してほしい。
  • それから、道路特定財源の見直しについては、昨年末の閣議決定に沿って改革を実現する必要がある。道路の中期計画について、徹底した重点化・効率化を行い、事業量も精査してほしい。そして、納税者の納得を得られるよう使い道についても議論を詰めてほしい。官房長官、財務大臣、国土交通大臣を中心に、与党ともよく連携して、早急に国民の理解が得られる案をまとめてほしい。

 平成20年度予算編成の基本方針(案)については、内閣府から原案を説明し、民間議員からペーパーの説明があり、額賀議員から財政審の建議について報告がありました。

 その後の議論は、以下のとおりです。

  • 民間議員から、今、新聞などで補正予算の議論などがなされている。補正予算というのは、当然のことながら、当初予算では読み切れなかった災害とか特別の事態が発生したときのものであるので、19年度で最低限必要となる施策に限定すべきで、その必要性は国民に説明することが重要。
  • 民間議員から、昨今の歳出圧力の高まりを見ると、歳出改革を貫けるのか、財政健全化を堅持できるのか、非常に心配している。予算の歳出というのは、ある一点で原理原則を踏み外した途端に、すべての分野で増額をという声が高まって、全体の規律が崩れてしまう。ここは踏ん張りどころ。概算要求基準や「基本方針2007」を厳守して、その中でメリハリを徹底してこそ、国民が真に評価する予算になると思う。総理はじめ、関係大臣には頑張ってほしい。
  • 甘利議員から、シーリングの際に設けられた6,000億の重点施策推進要望は、量は増やさずに質を高める、いわば燃費効率のよい予算のための枠である。この枠をしっかりと守って、工夫したプロジェクトに予算がいくようにすることが必要。成長に役立つ予算になるよう、中小企業の生産性向上や農商工連携に取り組んでいきたい。

 私からは、以下のようにとりまとめました。

  • シーリングや「基本方針2007」をしっかりと守っていく、メリハリある予算にするというところでは意見が一致した。
  • 補正予算については、まだ現実の話にはなっていないので、現実の話になってきたら諮問会議でも議論したい。

 総理からは、以下のような発言がありました。

  • 非常に厳しい状況の中での予算編成だけれども、概算要求基準や「基本方針2007」に基づいて、例外は設けず、その上でメリハリある予算をつくり上げる。
  • 大変難しいことだけれども、私も頑張る。関係大臣も最大限の努力をしてほしい。

 政策評価については、増田議員から、重点的に取り上げる項目について発表がありました。今まで政策評価というのは、各省が何を政策評価の対象にするかを決めていたわけですが、これでは本当の意味の政策評価になりませんので、省庁横断的に重点的に取り組むものを増田議員から諮問会議に提示していただくということになっていました。

 これを受けて、以下のような発言がありました。

  • 民間議員から、各府省に一任するのでは都合のよいテーマだけになるので、今後こうやって横断的に選定して各省の壁を破るというのは画期的。
  • 額賀議員から、この評価結果を予算にも活用していきたいので、ぜひ増田議員のリーダーシップを発揮してほしい。

 諮問会議としては、今日、増田議員から発表された政策評価の分野を、重要な対象分野として提示することとしたいと思っています。

(以 上)

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