第5章 地域別の人口・経済データ

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コラム(人口・経済データで特徴のある市区町村)

【東京都豊島区】

人口密度が高い自治体は出生率が低下する傾向があるが、東京都豊島区の人口密度は全国の市区町村で最も高い21,530人/km2、合計特殊出生率は最も低位の0.81(平成20年~24年人口動態保健所・市区町村別統計)となっている。

豊島区は、1932年の東京市郡合併により、それまで北豊島郡下にあった巣鴨町・西巣鴨町・長崎町・高田町の4つの町が統合され誕生した。東京23区の西北部に位置し、人口は280,111人(平成27年8月1日現在)、面積は13.01km2である。

区内には、鉄道5社13路線が走るなど、交通網の発達したとても便利な街である。区の中心に位置する池袋駅の周辺には、複数のデパートやサンシャインシティなどの商業施設やオフィスビルが集積し、新庁舎整備を機に連鎖的な副都心再生が進むほか、区内各地域で、地域の再生や活性化に繋がるまちづくりが展開されている。2010年国勢調査における産業別就業者数及び構成比は、第一次産業92人(0.1%)、第二次産業13,851人(14.3%)、第三次産業82,936人(85.6%)と、第三次産業の就業割合が高くなっている。

都内有数の繁華街として開発や発展が続く一方、古き江戸・東京の雰囲気を残す鬼子母神界隈には、東京で唯一残る都電が走り、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」として登録された雑司が谷には明治の文豪夏目漱石らの眠る霊園や旧宣教師館が、そして巣鴨には、おばあちゃんの原宿として知られる巣鴨地蔵通り商店街がある。また、駒込は日本を代表する桜の品種「ソメイヨシノ」発祥の地といわれている。

2014年5月、民間有識者組織の「日本創成会議」が発表した全国自治体の将来推計人口により、豊島区は東京都23区で唯一、2040年に20~39歳の若年女性が半減し、人口を維持することができない「消滅可能性都市」とされた。現在は転入人口に支えられ人口の増加が続き、合計特殊出生率も0.99と回復傾向を示しているが、人口減少の克服は日本全体の課題という認識のもと、「女性にやさしいまちづくり」、「地方との共生」、「高齢化への対応」「日本の推進力」の四つの方針を柱とし、安全・安心なまちづくり、文化の多様性を生かした国際アート・カルチャー都市づくりなど、持続発展都市を目指した取組みを進めている。

1 新庁舎と池袋副都心
新庁舎整備を機に連鎖的な副都心再生が進んでいる。
新庁舎と池袋副都心
2 鬼子母神 雑司が谷
鬼子母神界隈は古き江戸・東京の雰囲気を残している。
鬼子母神 雑司が谷
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