脚注12

中国では中央銀行の政策金利として、預貸ともに市中金利の基準を直接定めており、加えて市中銀行が定める金利をこの基準金利から一定の範囲に制限してきた。この金利規制により、その差が銀行利益(利ざや)として確保されていることや、さらに、暗黙の元本保証や政府当局による救済への期待等が存在することから、過剰な設備投資拡大を行おうとする企業への融資が安易に行われるなどのモラルハザードの問題を生み出してきた。