1 主要国は、KLEMSプロジェクトにおいて産業別の生産を労働・資本・TFPでそれぞれ寄与度分解した結果を公表しているが、フィンランドは11年、アメリカは10年、その他の各国は09年が最新値であることに加え、資本も稼働率が未調整であるために、危機前後での統一的な比較は困難であった。そこで、以下では主要国の産業別データを用い、KLEMSを各国とも11年まで延伸し、資本稼働率を調整した上で、危機前後の推移について検証している。