11 企業が自社株買いを行うと、発行済株式数は減少する一方、その分の資産も減少するため、厳密には自社株買いが必ずしも株価にプラスに働くものではないが、発行済株式数の減少が、投資家の判断指標の一つである一株当たり利益増加や株主資本利益率の上昇につながって投資家の行動に変化を与える場合等、株価が上昇することが多い。なお、FRBの資金循環統計によれば、自社株買いやM&A等により、株式投資において企業自身が最大の買い手となっており、12年10~12月期には4,250億ドルを非金融系の企業が買い越している(同統計によれば同期末の非金融系の株式総額残高は16.2兆ドル)。