資産効果の消費に与える影響については、様々な議論があるが、住宅資産の増加に伴う限界消費性向は、推計値にばらつきがあるものの、1ドルの住宅資産の増加に対する消費の増加でみると多くは2〜7セントの範囲内となっている(Belsky and Prakken (2004), Benjamin et al. (2004), Carroll et al. (2006)等)。また、株式資産の増加に伴う限界消費性向は、株価の10%の変化に対して0.3〜0.7%の範囲内となっている(Ludwig (2004), Slacalek (2006), IMF (2002)等)。