本節では、IMF“Regional Economic Outlook”のEmerging Asiaの分類に従い、「アジア新興国」として、中国、NIEs(韓国、台湾、香港、シンガポール)、ASEAN-5(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム)を取り上げ(ただし、域内分業関係がそれほど緊密でないインドについては、IMFの分類上は「アジア新興国」に含まれるが、ここでは除外する。)、比較のため、「ほかの新興国」としてインド、中東、ロシア、ブラジル等を適宜取り上げる。なお、本節におけるASEANとは、上記のASEAN-5を指す。