IMFは、“Global Financial Stability Report(2008年4月)”において、サブプライム住宅ローン、オルトA住宅ローン、プライム住宅ローン、商業用不動産ローン、消費者ローン、企業向けローン、レバレッジド・ローン、及びこれらのローンを担保とする証券化商品に係る損失額が約9,450億ドル(約97兆円)に達するとの推計を示している。“Global Financial Stability Report(2007年9月)”では、サブプライム住宅ローン及びオルトA住宅ローンを担保とした証券化商品の損失額を1,700〜2,000億ドルと推計していた。07年9月の推計とほぼ同じカバレッジで比較してみると、08年4月の損失額は4,500億ドルと2倍以上に拡大している。OECD(2008)でも、サブプライム住宅ローンやオルトA住宅ローン等の住宅ローンを担保とする証券化商品の損失額を推計しており、4,220億ドルとIMFとほぼ同程度の見通しを示している。