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27  国際商品    International Commodities

CRB先物指数・WTIスポット価格の推移  銅・大豆価格の推移

国際商品

<国際商品市況の動向>
 国際商品の総合的な値動きを示すCRB(コモディティー・リサーチ・ビューロー)先物指数は、2001年に入り下落していたが、2001年末から上昇に転じた。2003年に入り、イラク戦争時には原油価格の上昇から急騰後反落したが、大豆や銅等の上昇から再び上昇に転じ、2004年に入っても上昇基調で推移した。2004年3月には23年ぶりの水準に達するなど、その勢いは増している。

<世界景気の回復が上昇の主因>
 2003年後半以降の上昇の主な要因として、世界的な景気回復を背景として、商品需給がひっ迫していることが考えられる。とりわけ、高成長を遂げる中国での需要増大の影響は大きいとみられる。中国では、原油、銅、鋼材、大豆等の各品目で輸入が拡大している。また、中国における鋼材や石炭の消費は、世界全体の1/4を超えるなど、そのインパクトは大きくなっている。


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