第1章 中国経済の減速と世界経済

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世界金融危機後の世界経済は、先進国経済が伸び悩む中、中国及び中国との結び付きの強い新興国経済の回復にけん引されてきた。しかし、15年には中国経済の減速がアジア新興国等を中心に景気の下押し要因となった。アメリカ及びヨーロッパ経済の回復に支えられ世界経済は全体としては緩やかに回復しているものの、中国を始めアジア新興国等の経済の先行きは依然として世界経済のリスク要因となっている。本章では、中国経済減速の世界経済に対するインパクトを概観した上で、中国経済減速の要因を分析する。また、中国経済が安定成長への移行を模索する中、消費主導経済への移行について分析するとともに、中国における内製化の進展とASEANへの投資シフトの動きを概観し、中国の中長期的な成長率を高める方策としてイノベーションの促進に向けた課題について考察する。

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