5 Felipe(2012a)は、中所得国の水準を確認すると、90年購買力平価(PPP)に基づく一人当たり実質GDPを基準にして、中所得国を上位(7,250ドル以上11,750ドル未満)と下位(2,000ドル以上7,250ドル未満)に区分。下位の中所得国に28年以上、上位の中所得国に14年以上に留まると罠に陥っていると定義。この罠を抜け出すには、一人当たり所得の平均成長率が、下位の中所得国では最低4.7%、上位の所得国では3.5%必要となり、52か国の中所得国のうちの35か国、約3分の2が罠に陥っているとしている。