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22 世界のIT部門     World IT

<最近の状況>
 アメリカでは、2001年に減少したIT生産は、02年半ばから回復に転じ、03年以降は拡大が続いている。内訳をみると、デジタル家電等、用途が拡大している半導体が全体の伸びを牽引している。
 アジアのIT生産は04年後半から05年にかけて低い伸びとなったものの、その後は総じて堅調な動きが続いている。しかし05年後半からの高い伸びから、足元ではやや鈍化がみられる。

アメリカのIT生産 アジア各国・地域のIT生産

 世界の半導体売上の推移をみると、ITバブルの崩壊による影響は一時的なものにとどまり、03年以降は回復に転じている。05年には前年比6.8%増とやや伸びが緩やかになったものの、携帯電話の需要拡大などから、06年は再び伸び幅が拡大する見通し(同9.8%増)となっている。

<今後の動向>
 従来のコンピュータ、通信機器向けに加え、デジタル家電や携帯音楽プレイヤー、自動車部品など一般消費者向けのIT需要の裾野は広がっており、IT製品の需要は拡大している。
先行指標といわれる北米半導体製造装置BBレシオの低下など、07年にかけては循環的な需要鈍化の兆候もみられるものの、アジア地域におけるIT製品需要の拡大などを背景に、SIA(米半導体協会)によると世界の半導体売上は、07年に前年比11.0%増、08年に同12.0%増と高い伸びが続くことが見込まれている。

世界の半導体売上 BBレシオと半導体売上高

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