第2章 第4節

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2-4.設備投資の動き

前項のとおり、企業収益の改善が地方への広がりをみせていることから、設備投資拡大に向けた条件の一つが整ったと考えられる。以下では設備投資の動向を地域別にみていく。

(設備投資は企業収益の改善を背景に増加)

企業収益と同様に、設備投資の実績を地域別(本社所在地別)にみると、2014年7-9月期から緩やかに持ち直しの動きがみられ、2015年10-12月期では、データが非公表の沖縄を除く多くの地域で増加している(第2-4-1図)。増加は関東が6四半期連続、東海が4四半期連続、九州も3四半期連続プラス寄与が続いている。

(年度計画上の設備投資は多くの地域で増加の見込み)

2015年度の計画の進捗をみると、東北、北関東で前年度に比べて減少となるものの、その他の地域では増加が見込まれている。特に、北海道、南関東、東海、北陸、中国、九州・沖縄では2桁台の伸びが見込まれ、企業収益の改善等を背景に、多くの地域で設備投資が増加の見込みとなっている。

業種別にみると、製造業では、東北を除き、全ての地域で増加が見込まれ、非製造業においても、東北、北関東、近畿、九州・沖縄を除き、多くの地域で増加が見込まれる(第2-4-2図)。

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