第2章 地域別にみた経済情勢 コラム2-1厳しい状況が続く東北の雇用情勢

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<コラム2-1>厳しい状況が続く東北の雇用情勢

2003年1-3月期の東北の失業率は6.6%となり、前年同期差で0.3%ポイント上昇し、記録の取れる83年以降で最悪となった。その後、4-6月期は5.7%となっている(第2-2-1図(18)。また、新規求人数の動きをみると、季節調整済み前期比で、2003年1-3月期に減少に転じ、4-6月期も2期連続での減少となった。新規求人の減少を受け、有効求人倍率の改善も頭打ちになっている(第2-2-2図)。

2003年1-3月期の失業率を年齢別にみると、15~24歳、55~64歳の年齢層などで前年と比較して悪化している。特に15~24歳の年齢層は、水準も14.0%と高い状況にある(第2-2-3図)。

若年者の雇用情勢について、2003年3月に高校を卒業した者の就職率をみると、一部の県では改善がみられたものの、7県中5県では昨年に比べて悪化した(第2-2-4図)。また、改善がみられた宮城県についても、域内の他県と比較して、水準は低いものにとどまっている。このように、若年者を中心に、東北の雇用情勢は厳しい状況にある。

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