リサイクルショップの利用に関する意識調査
(物価モニター調査結果)
平成12年11月28日
経済企画庁物価局
I.調査の目的
最近、衣料品や書籍などの中古品を販売するリサイクル店が増えてきている。通産省の発表した商業統計速報によると、1999年の中古品小売業は約1万500店となり、1997年の調査と比べ2年間で4割以上も増加している。中古品小売業の販売額が小売業全体に占める割合は0.2%にとどまっているが、消費者の安さを求める志向、環境や資源の有効な利用を重視する志向の高まりなどによって、今後、市場はさらに拡大するものと見込まれている。
そこで経済企画庁では、このような中古品やリサイクル店の利用状況について、物価モニターに対し調査をした。
II.調査時期及び調査対象
(1)平成12年8月郵送調査
(2)物価モニター2,400人 うち回答者2,339人(回収率97.5%)
(3)回答者の属性
年齢別 20歳代 8.5% 30歳代 24.5% 40歳代 23.0%
50歳代 22.3% 60歳代 21.8%
III.調査結果のポイント
○ 日頃買物をする地域にリサイクルショップがあるか尋ねたところ、多くの品目について過半数の回答者が『ある』と答えている。また、ほとんどの種類のリサイクルショップについて、過半数の回答者がここ3〜4年『増加している』と見ている。(2頁 図−1〜2参照)
○ リサイクルショップでの購入・販売の経験は、 「書籍・CD」、「衣料品」で多くなっており、ショップの形態は、「書籍・CD」、「家電製品」などでは、リサイクル専門店が多く、「食器類」、「子供服」、「衣料品」では、フリーマーケット等の個人売買が多くなっている。(3頁 図−3参照)
○ 今後の利用意向を見ると、全ての品目について、購入意向、販売意向は、ここ3〜4年の利用経験を上回っており、「家具」などでは特に大きく上回っている。(4頁 図−5参照)
○ 今後の購入を考えてみたい理由としては、『安く購入できる』が最も多いが、アンティーク的な良さも「家具」等では大きな理由になっている。また、『地球の環境や資源の有効利用を考えて』という理由も、全ての品目で10%を超えている。(5頁 図−6参照)
○ 品質と購入意欲の関係を見ると、多くの品目で、『キズ・汚れ等が良く見なければわからない』状態ならば、購入を検討するという回答が多くなっている。(6〜7頁 図−7〜8参照)
○ 価格と購入販売意欲の関係を見ると、購入する場合には市販価格の『5割以下』とするものが最も多く、売る場合には、購入価格の『3割くらいなら』とするものが最も多い。市販価格、購入価格の5割を境に集計すると、購入意欲、販売意欲ともかなり高くなる。(8頁 図−9参照)
VI.調査結果の詳細
1.リサイクル等の立地状況等
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(1)日頃買物をする地域でのリサイクルショップの有無 日頃の買い物をする地域に、リサイクルショップがあるか尋ねたところ、「書籍・CD等」(71.8%)、「衣類等」(56.3%)、「フリーマーケット」(53.4%)について、過半数の者が『ある』と回答している。 (2)リサイクルショップの増加状況 最近リサイクルショップが増えているか尋ねたところ、ほとんどの種類のリサイクルショップで、『増えている』と感じるという回答が過半数になっており、特に「フリーマーケット」(73.4%)、「書籍・CD等」(68.4%)、「衣類等」(67.2%)では、増えていると感じるという回答が多くなっている。 |


2.リサイクルショップの利用状況
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(1)購入・販売の経験 リサイクルショップでの最近の購入経験を尋ねたところ、最も多い品目が「書籍・CD」(47.9%)であり、「衣料品」(31.2%)、「子供服」(24.2%)と続いている。 一方、売った経験は、購入経験と比べ、全ての品目で少なくなっているが、品目の順位は概ね同様となっている。 |

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(2)売買したリサイクルショップの形態 最近売買したリサイクルショップの形態を尋ねたところ、購入・販売ともに、「書籍・CD」、「家電製品」、「家具」はリサイクル専門店が中心となっており、「食器類」、「子供服」、「衣料品」などは、フリーマーケット等の個人売買の割合が高くなっている。 |

3.今後のリサイクル品利用
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(1)今後の購入・販売の意向 今後リサイクル品を購入してみたいと回答した者は、「書籍・CD」(79.9%)、「家具」(52.4%)、「衣料品」(48.6%)の順になっている。 一方、今後不用品を売ってみたいと回答した者は、「書籍・CD」(84.5%)、「衣料品」(59.7%)、「身の回り品」(53.6%)の順になっている。 今後の購入・販売意欲は、いずれも全ての品目で最近(ここ3〜4年)の経験を上回っており、購入意欲では、特に「家具」(8.3%→52.4%)の増加が、販売意欲では、特に「家具」(3.8%→52.7%)、「書籍・CD」(27.2%→72.0%)の増加が著しい。この結果、販売意欲では、全ての品目で『売ってみたい』という回答が『売らない』を上回っている。 |

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(2)今後購入してみたい理由 中古品の購入をしてみたい理由を尋ねたところ、『安く購入できる』が、「子供服」(83.3%)、「衣料品」(82.0%)、「がん具など」(75.3%)をはじめ、ほとんどの品目で高い割合となっている。また、『アンティーク的な良さ』の割合は「家具」(50.2%)では最も多くなっており、「食器類」(30.5%)でも高い割合となっている。一方、『地球の環境や資源を考えて』という理由も、全ての品目で10%を超えている。 |

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(3)品物の状態と購入意欲 品物の状態(キズ、汚れ、使用感等)がどの程度なら購入を検討するか尋ねたところ、概ね全ての品目でキズ・汚れ等が、『わからない状態なら』、『ほとんどない状態でないと』の順になっており、両者で8〜9割を占めている。『わからない状態なら』は、「家具」(70.9%)、「がん具など」(63.1%)、「家電製品」(62.3%)で特に多くなっている。『ほとんどない状態でないと』は、「衣料品」(42.5%)、「食器類」(41.6%)で特に多くなっている。 一方、『未使用でないと』及び『品物の状態には余りこだわらない』は概ね割合が小さいが、前者については、「食器類」(28.3%)が高い割合となっており、後者については、「書籍・CD」(15.5%)などで10%を超えている。 |

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(4)品物の型式(古さ)と購入意欲 品物の型式(古さ)がどの程度なら購入を検討するか尋ねたところ、『型式(古さ)にはあまりこだわらない』としているのは、アンティーク的なニーズも高い「家具」(72.0%)、「食器類」(68.0%)で最も多く、次いで「書籍・CD」(61.7%)、「身の回り品」(44.2%)、「がん具など」(37.7%)となっている。一方、技術進歩が速い「家電製品」(44.0%)や流行の変化がある「子供服」(40.5%)、「衣料品」(36.5%)では、『3年くらい前までなら』が多くなっている。 |

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(5)価格と購入・販売意欲 一般の市販価格の何割以下なら購入を検討するか尋ねたところ、全品目について『5割以下なら』購入を検討するが最も多くなっている。また、購入時の価格の何割くらいなら売りたいと思うか尋ねたところ、全品目について『3割くらいなら』売ってもかまわないが最も多くなっている。 5割を境に集計すると、販売意欲(『5割くらいなら』〜『ただでも』)は、85.9%〜88.8%、購入意欲(『7割以下』、『5割以下』)は、65.1%〜77.9%と、販売意欲・購入意欲ともにかなり高水準になる。 |

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(6)今後、中古品を購入しない理由 今後、購入しない理由を尋ねたところ、概ね全ての品目で『他人の使用したものに抵抗』、『欲しいものがない』が最も多くなっている。ただし、「家電製品」については、『品質や故障したときの保証』、『型式が古い』が最も多くなっている。 |

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(7)今後、不用品を売らない理由 今後、不用品を売りたいと思わない理由を尋ねたところ、全ての品目で『自分が使えなくなるまで使用する』が最も多くなっている。次いで多いのは、ほとんどの品目で『売れるとは思わない』であるが、「家電製品」では『故障したときのトラブル』が多くなっている。 |
